東北暮らし女子の気まぐれ日記~時々、吐露~

気まぐれに日記のように綴ります

30年経ったら

昨日の夕方、私が在籍している事務所で、お隣の別分野の所属長と室長、そして同じ大学の同級生でその別分野の事務所に所属している子との四人で、プレゼンに向けた集まりをした。

まぁこのプレゼンは不本意ながら参加することになった例のあれだが、まぁまずもってこの2人の上司がとても動いて指示をしてくれるからなんとかなりそうかな笑

所属長と室長はとても仲良しで、室長は私が初任地の際に同じ事務所に居た課長(今年から室長に、昇格した感じ)さんなので私もやりやすい。
同級生もしっかりした冷静な子でとても包容力が深くて非常に一緒に仕事がやりやすい。
それが幸いにもプレゼンに参加する原動力にもなっていた。

さて、所属長さんは来年で定年なのだが、見た目年齢は若すぎて本気で40代にしか見えない。
アクティブで気さくで、管理職の重鎮だが若手のぺーぺー私にもとてもフレンドリーに話してくれる。
室長も朗らか、能天気、楽したい!を口癖にしつつもとても仕事の出来るフレンドリーな方。きっと相性が良いのだろうなーと見てて思うくらい。2人とも全然偉ぶらなくて、課員からすれば素晴らしい上司だと思う。

この所属長と室長の現職に至るまでの話や、仕事への心持ちを色々聞いたのだがとても興味深かった。

このプレゼンは特に重要性は求められておらず、ざっくり言うとこんな業務があったら良いね!を提案する、謂わばアイディアを出し合うもの。社内コンペとはまた違って、単純にお題に添った提案を作って発表しておわりっというどちらかと言えば経験、体験がメインのものだ。
「いつか上で偉ぶってふんぞり返るお偉方をギャフンといわせたいよねー」
「おもしろいが全てよ」
「成功しても失敗しても全く責任ない仕事だよ、楽しくて仕方無いじゃんねー」
「ぶっちゃけ発表会の結果なんて別によくて、単純に作成過程におもしろい瞬間があればそれでいい。」
「気楽にいこうー」
そんな風に、あっけらかーんと言いながら笑ってる2人は心からプレゼン作りが楽しそうだった。

所属長と室長と私達2人は、まぁざっくり30歳近く間が空いている。

所属長いわく、自分が新入社員だったとき、個性は悪とされ、皆が一律に見えるよう所属場所を決められたりした時代だった。団体行動イズジャスティス。
勿論、そうなれば斬新な異分子的アイディア、発想、意見は従来の伝統に反していると見なされてことごとく却下された時代。

新しいものには触れたくない、なぞってきた伝統、実績があるものだけが正しい、とされた時代。

それが今20年以上経って、立場がどんどん窮屈になっていく我々の世代が目にしているのは時代の変革のように個性大爆発の君たちの姿よ。

当時認められなかった個々の個性を生かして若手を育成するのが我々の世代が求められていること。
時間が経つとここまで変わるのかと目を丸くするよね。

閉鎖的な組織団体だから、自由が効かない部分も多いけど、アイディアと発想で、頑固親父世代を打破することが認められつつある時代になった。
君たちが我々世代にたったとき、今君たちが悩む職場や現代の風潮がガラッと変わっている可能性が高い。
その時感じるものが絶対あると思う。

俺は、当時君たちくらいの若手時代に本当は我々がやりたかった、自由な発想やアイディア、個性的な意見を今の若手職員がどんどん出してやっていく姿を見ていると嬉しくなるんだと。

昔こうだった、というのは上司が、よく使い、好かれない文言の一つだが、当時自分がおかれた状況に卑屈にならず、次世代の姿を当時の自分に重ねるんだーと過去を振り返って嬉しそうに今に語る所属長は本当に素敵な人だと思った。
室長も大きく頷いて、今回のプレゼンはそんな個性豊かな発想がぶつけられて、なおかつ誰にも咎められない機会、本当に単純に面白いと思える時間があるなら大成功。
何も気負わなくてオケーと笑った。

30年後、こんな柔軟な人になれているかは分からないけど、今抱える悩みが消えることがあるかもしれない。
これから先のことは不明だけど、良いのだとちょっと安心できた。
そんな気がします。

f:id:syoyurika14120716:20210714125438j:plain
まったり、まったり、まったりな。