東北暮らし女子の気まぐれ日記~時々、吐露~

気まぐれに日記のように綴ります

悔しいけど、すごい。

今日は自分の担当の仕事での検査を、とある因縁の上司にして貰っていた。

この上司、忘れられない新採用時の指導担当、かつ2年間一緒にいたがとんでもなく人格が歪んでいるのである。
とにかくパワハラなぶちギレ系上司で、機嫌のアップダウンにより下手な一言ですぐ爆発したように怒り出すという、非常にメンタルブレイクな人だった。(今考えても、ぶっちゃけよく心折れて辞めなかったなーと自分のことながらびっくりする。まー月日の経過で忘れたこともあるが。)

それから3年は別の部署におり、今も違う部署にいるが、たまたま自分の担当業務の検査担当官となったことが判明、今日に至った。

正直、この人が検査官と聞いたときは真っ青になってしまった。
あのときの言葉や態度が鮮明に返り咲いて、フラッシュバックしていった。
心臓もばくばくして、手も震えていた。

けど事実は変えられないのでなんとか今日に向けて準備を進めてきたところだ。
と言っても..なにせ凄まじく目敏く色んなところに気付いて深掘りをかましてくるため、いつまで準備しても、結局安心が出来なかったのだ。

おどおどしている態度や口ごもる人が大嫌いな上司のため、私がその対応をとったもんなら凄まじい勢いで叱るというかキレるだろうなーなんて考えながら今日になった。


結論から言うと、
やっぱり悔しいけど、すごい人だった。

上記のトラウマ的人格破綻のせいで、勿論好きにはなれないけど。
-でも、そうだった。
仕事の面では実は尊敬できる部分も多々ある人だった。

検査自体ではとっても厳しい指摘があった。
ハキハキと効率よく検査を進めていくなかで、バシバシと容赦なくたくさんの指導もあった。

でも指摘内容を聞いて、それに対するアドバイスを聞くたびに、今日が初見の業務内容を的確に理解した上で的確な指摘とアドバイスをしてくれるその頭のよさ、そして知識に悔しいかな、尊敬したくなってしまう。

そう、人格破綻さえなければ仕事にかけては恐ろしくできる人だった。
だからこそこういう性格でさえなければ、確実にめちゃくちゃ尊敬する上司の一人になっていた。

だからこそ悔しいって感じる。
あんなにメンタルを破壊されかけてたのに、この人みたいな知識が欲しい、指摘されない仕事をしたいと感じている自分がいる。

もしかしたら、新採用から五年経った今だからこそ、そう、昔よりも仕事を自分なりに慣れてきた自覚をもってきたからこそ、この上司の[凄いところ][尊敬するところ]を改めて見せつけられて、悔しさがあったのかもしれない。

好きにはなれないけど、尊敬できるところがたくさんある、稀有な人物かもしれない。
(ところどころの嫌味に含まれるパワハラ発言には辟易したし、相変わらずやばい人だっていう認識も消えてないけどね。)

怯えて、緊張しながら臨んだ検査だった。けど、終わってみるとこの人の指摘や知識をもっと聞きたかったかもしれないと思える有意義なものになった。

不思議だ。
嫌いなのに、惹かれる要素もある人ってなかなか稀有。
この先もご一緒だけはしたくない。
同じ部署に居て、あんな思いはもうしたくないのは変わらない。

けど、久々に目から鱗な思いをさせられたなぁ、

うーん、すごい1日だったよ。