東北暮らし女子の気まぐれ日記~時々、吐露~

気まぐれに日記のように綴ります

自分の存在が与えるものは?

人事異動発表があり、いよいよ年度末。

尊敬する課長が隣の課にスライド異動という珍事があり、かなりショックなのだが、周りの課員(ブログによく出てくる主任さん&後輩)が全くそのままで3年目を迎えられたのは奇跡に近い。
この2人とならなんでも乗り越えていけそうなレベルで絆が深まっているので、とりあえずメンタルブレイクはそんなにしなくてすみそうだ笑

そんな忙殺の年度末。
いよいよ新年度へ向けて締めを始める時期。

慌ただしくなってくる中で、こういう時は本当に人間性が出る気がする。

たまたま今日は課長と2人で現場へ出かける予定だった。
「最高の2年間だったなぁ」
車でしみじみ課長が言うから、ちょっと目が潤んだけど出さず、私もそうですって答えといた。
以下、課長から、非常に私にとって有難いお言葉が続きます。(決して自慢ではなく、ホントに言われたことです。)
「うちの課の人達は、仕事もそうだけど、とにかく人間性が良い。」
「誰かが困ってたらいつでも声をかけたり、聞いたり、プラスの感情を見せてて、課員の3人(私含む主任さん&後輩。以下だんご3兄弟。)が話し合ってると頼もしいよほんとに。」
「ほんとに恵まれてたなぁ。」
「..隣の課の新採用ちゃんはそういうのがなかなか無かったんだよな」


そうなのだ。
課長が今度スライドする隣の課には今年の新採用ちゃんが居るのだが、その他の課員が彼女に比べるとかなりベテランの方2人。(一番近い年齢が40代のためバリバリのベテランの方。)
勿論色々教えてもらったりはしているが、気軽になんでもいつでも聞けるかと言うと、結構そうもいかなそうな様子を見てきた。
とても真面目で空気を読む子だからこそ、いつも周りの顔色を伺っているのだ。
配属されてすぐの時からとても忙しい業務を担当していたのだが、業務時間中は分からないことを聞きながらメモをしつつもなかなか理解が及ぶまでには至らず、時間外に整理している内に分からないことがまたたくさん出てくるのだが、課の皆さんほぼ定時で上がるので、時間外には指導担当の総括(めちゃくちゃ好い人)が帰るまでしか聞きたいことが聞けない感じ。そのため我々だんご3兄弟がお隣から様子を伺って、こっそり手伝うこともよくあった。
新採用さんは、当たり前だがなかなか一回で理解できないから手取り足取りなんでも教えてもらう。でもそれがなかなか遠慮もあってか出来てなくて、皆が帰った後に途方に暮れている姿をよく見ていた。

勿論私たちは組織のため、課が違ってもバリバリ横の連携がある。
けれどどうしても課ごとに担当業務があるため、違う課だとなかなか細かいところまではケアできない。基本は教えられても、その課独自の仕事はやはり全ては分からないのだ。

だからこそ、課の中の雰囲気、誰かに気軽に何かを聞けるかどうかは大事だ。
私達の場合は後輩君が新採用で来た昨年度、丁度主任さん&私も異動してきたばかりで、まさに1年目からずっと三人四脚状態で一緒のため、後輩君には色々聞いてもらえるように、私も、主任さんも声掛けしてたつもり。
そして、後輩君もとっても素直で頭の良い(ついでにノリも良い)子だったので、良い意味で遠慮無く聞いてくれたからこそ絆も深くなったし、なんでも疑問が出ればすぐ聞ける関係が出来た。
現に、様々な馬鹿話して死ぬほど大笑いしてるぐらいに学生のような仲間関係だ笑
ボケとツッコミの役割も完璧である。

もともと後輩君はめちゃくちゃ頭も良くて飲み込みも早く、自分で理解しようと努力するタイプなのもあって、今や高い評価を受けるスーパーエースになっている。(なんだか親目線でとても嬉しい。笑)

まぁそれに自分が貢献出来たかは分からないし、自信は全く無いが、とりあえず何か困った時に聞きやすいよう、話しやすいよう、間口は全開にしようとしたつもりだったから、それが少しでも役立っていれば嬉しい。

そういう環境に比べてしまうと、やはりお隣の新採用ちゃんは少し大変だったかもしれない。
勿論年齢は関係無いと思うが、気軽に聞ける人が居たか?と、言えば、うちの課に比べると居なかった。
彼女の指導担当でもある総括はめちゃくちゃ好い人でなんでも教えてくれる人だが、如何せんその上の課長が部下に面倒な仕事を振りまくるため、総括自体が忙殺の嵐で手が回らないくらい忙しくなっていた。
物理的に目をかける時間が無かったのは誰が見ても明らかだった。
それを見て、周りの課員も新採用ちゃんを気にはしつつも、彼女から何か聞かなければそんなに声が掛かることは無かった。それでも同性の課員の御姉様はかなり目をかけていた方だと思うが、聞きやすい雰囲気は正直あまり無かった。

など、あーだこーだと私も考察を言いながら課長と話をしていたが、うちの課長が最後に言ったことは、
「色んな人間を見てきたけど、やっぱり病むのは仕事量じゃない。人間環境だ。多忙な時に周りが声をかけるかかけないかで、その人の抱く気持ちが全然違うよ。」

うん。
それは私もそう思う。
仕事量が多すぎてしんどいことはよおおーくあるが、それに対して周りがサポートしてくれたり気にかけてくれると心が楽になることもよおおーくある。
(実は先程の新採用ちゃんは心労が原因か、体調不良で長期のお休みに入っているのだ。)

それって組織で仕事をする上で最も大事なこと。周りが無関心であること程、孤独を生み出さない物はない。

自分は周りにとってどうありたいか?
自分はどう見られたいか?
組織で働く上で気遣いや心配りを忘れちゃいけないなと改めて感じる。

今の最高の課長が率いる課が、新年度からまた新しい課長率いる課に(と言っても課長以外は変わらなかったけど笑)なるわけだから、周りを気にしながら自分も我慢はせず、また大事なチームが出来れば嬉しい。

と、思いつつせっせと今の課長への送別のプレゼント作りに励んでいるのは内緒だ。


課長、二年間本当にお世話になりました。
隣から見ても、羨ましくなるほど素敵な課にしてみせましょうぞ!だんご3兄弟の力をお見せいたします。
そして新採用ちゃんを頼みましたよ。
(私のこともこれからもよろしくお願いします。)