おばあちゃん家には、必ずあるものがあった。
父方も母方も、両家ともに必ず窓辺に梅干しが浸けてあった。
小さい頃は梅干しなんて全然魅力が分からなかったが、学生から社会人と成長するにつれて梅干しの味が好きすぎて、おにぎりの具も鮭→梅干し、おかかになっていったのである。
(残念ながら、はちみつ漬けの梅干しは今も無理。甘いのはダメみたい。めちゃ酸っぱいのが良いぞ)
あの浸けてある瓶の光景は目に焼き付いてるけど、一体いつ準備や入れる作業をやっていたのか、浸ける前の光景は全く見たことがない。
実はずっと手作り梅干しや梅酒に憧れていたのもあって、まずは失敗することも前提に梅干し、梅酒はハードルが高いので、梅シロップから作ってみることにした。
ついでに、夏なのでこれも。
サッカー部や野球部のマネージャーが、練習終わりに部員に差入れしてくれるやつ。マンガでよく見る蜂蜜レモンである。
(そんな光景、とうとうリアルにお目にかかることは出来なかったが。)
早速思い立ったが吉日、スーパーとホームセンターへ走った。...車で。
まずは梅と氷砂糖。
昔、氷砂糖と聴いて、私は冷凍庫でキンキンにした冷たい砂糖なんかと思っていたが笑
ホームセンターやスーパーで今の時期はキロ単位で売っている。ブドウ糖のような見た目だ。
でも素敵よね、氷砂糖って響き。美しい。
梅もスーパーで手に入れたが、この梅もキロ単位で手に入れてきた。半袖半パンに、どっさりと青梅がつまった袋に瓶に氷砂糖を抱えた私はさぞかし人目を引いたであろう。何しようとしてるかさらけ出して歩いたった。
そしてついでのレモンを探し、思いきって広島県産瀬戸内レモンを贅沢に使うことにした。自粛のご褒美だと思おう。
蜂蜜はラッキーなことに蜂蜜園を営んでいる方から頂いて大事にしまっていたものがあったので、それも贅沢に使うことにした。
さて。
材料全て揃ったのだが。
ここからほんとに、全国のおばあちゃんおじいちゃんたちを心から尊敬することになる。
梅のヘタをつま楊枝で1個1個丁寧に取り除く。
聞くは簡単、やるは困難とはこのことである。
まーーーー、なんてったってこまけぇ!
1キロの梅の実から1つ1つと手作業でヘタをぴんぴん弾き取る作業である。
これが本当に時間がかかった。
30分は奮闘したぞ。ヘタ取りで。
しかし、これを面倒だとやらずに進めると全部パー。渋々渋々の渋みがシロップの甘味を死ぬほど邪魔するとのこと。それを知っているならばやるしかねぇ。やりましたっ。
そのあと、しっかり洗いまして。
そこから今度は1個1個拭く!
水気が残っていると腐りやすくなるということで、これも怠れない。キッチンペーパーでしっかり1つ1つ拭き取る。
ここまでで一時間はかかったな笑
そこまでくれば、あとはあの見慣れた瓶に梅→氷砂糖→梅→氷砂糖で、重ねながら入れていく。
一番上は必ず氷砂糖になるようにするのがお約束だそうな。
と、いうことで完成!
砂糖はじっくり溶けて、梅の水分が出てきてシロップになる。1ヶ月くらいで飲み頃だそうな。
毎日揺すって、回すのを日課にしながら、楽しみに待つとしよう。達成感が凄い。腐ったらごめんなさい。
そして蜂蜜レモン。
こちらは皮ごと綺麗に洗って、輪切り。
種を取っとくと食べるときに邪魔にならなくていいと思う。
これをタッパーに並べて蜂蜜をヒタヒタにin!
見てるだけでしあわせの色である。
これはレモン単体も美味しいが、入れてある蜂蜜がレモンの水分と混ざって出来るシロップを紅茶に入れたりソーダで割ると最高だとのこと。
考えるだけでわくわくする!2日で出来るようなので明後日が楽しみだー!
有意義な休日。
そして全国のおばあちゃん達を尊敬した日。
できたらまたブログであげたいな。